人間の味を知った猛獣「クマ」の危険性と対処法

目次

クマの危険性は…

危険生物レベル4「危険」

日本における最も大型で危険な動物!

今年、2016年は特に熊に襲われた被害報告をよくニュースなどで目にします。人間の生活域にまで入り込み、そこで家畜や食物を食い荒らすだけならまだしも、居住している人間を襲う事例まで頻発しているのです。また、山へタケノコ採りに行った人が熊に襲われて食べられるという事件も起きているのです。

日本にはヒグマとツキノワグマの二種類が生息しています。餌は木の実や昆虫類などの
小さな生物で、ヒグマは時折河で鮭を取る姿も目撃されます。このように熊は雑食性ではありますが、人間を積極的に襲うような動物ではありません。熊が人間を攻撃するのは、過疎化した村等で山を整備する人がいなくなり、互いの生活域が重なってしまったことや、山へ人間が不用意に入り込んでしまうことが原因なのです。

熊に遭遇しないための方法とは

まず自分が行動する範囲に熊がいるのかどうかを知ることがまず先決です。ただ、ツキノワグマは北海道から四国までの幅広い地域に生息していますし、ヒグマは北海道にしかいないとは言え、木のあまり無い原野に出没することもありますから注意が必要です。熊と出会わないためには鈴やラジオなど、音を出し続けるアイテムが有効です。本来熊は臆病な動物ですから自分から人間に接近しようとはしません。熊の生息域に足を踏み入れてしまった人間と、偶然遭遇してしまうのです。そのため、熊と不意に鉢合わせにならないよう、熊のいる可能性のある場所では「むやみに走らない」ことも大切なのです。

子熊を見つけた際も絶対に近づかないようにします。子熊の近くには母親熊がいることが多く、子熊に危険が迫ったと勘違いされれば母親熊からの苛烈な攻撃を招いてしまいます。子熊はとても可愛らしいのですが、見つけた場合は静かにその場所から遠ざかるようにしましょう。

人間の味を知った熊は再び人間を狙ってくる!

雑食性の熊にとって人間のような大きな哺乳類は決して「必ず食べなければならない物」ではありません。前述した通り、熊は本来木の実などの植物や昆虫、極小さな動物などを食べて生活しているのです。

しかし、一度人間を食べた経験のある熊にとっては、人間はこれ以上無いご馳走になってしまいます。そのため、熊避けのための鈴の音やラジオの音も、人間を狙い探し続けている熊にとっては逆効果になる可能性が高く、熊を遠ざけるどころか引き寄せてしまう事にもなりかねないのです。

山間部に立ち入る際は、周辺の熊情報をきちんと集めておく必要があります。もし付近で人間が襲われている場合は絶対に近づいてはいけません。「音を鳴らせば安心」というのはあくまでも人間を熊が怖がっていることが前提です。そうではない熊には音は何の効果もないことを覚えておきましょう。

関連記事

ページ上部へ戻る