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イモガイの危険性は…
日本中の海にいるイモガイ
海で見かける美しい貝。手に取ってよーく眺めたくなりますが・・・ちょっと待った!その貝、もしかしたらイモガイかもしれませんよ!イモガイは日本の海に存在する危険動物の筆頭クラスの生物なのです。
この数年のうちに、毒を持つイモガイがいろいろな浜辺で発見されています。記憶にあたらしいところでは高知県や徳島県でも「猛毒貝発見」としてニュースになりました。その他、沖縄や九州、南西諸島の浜辺でもこの危険なイモガイはたくさん見つかっているのです。
見た目はカラフル!だけど強力な毒がある!
前述した通り、イモガイは見た目が美しくいろいろな種類があるため専門のコレクターもいるほどです。しかしイモガイの持つ毒は本当に強力で、コノトキシンという神経毒は一匹のイモガイが30人分の致死量を持っていると言われるほどなのです。
イモガイは性格的にも攻撃指向が強く、自分より体の大きな生物に対しても毒銛を撃ちこもうとします。かつては「遭遇したくない海の危険生物ナンバーワン」という不名誉な称号にも輝いたことがあるのです。
イモガイの被害に遭わないためには?
イモガイは日本に120種もいますから、海で遊ぶ場合完全に避けるのは難しいと言えます。しかし、もし見かけた場合には絶対に触らないようにし、「キレイな貝があっても手にとっちゃダメだよ」と子供にも徹底しておくことで被害に遭うこと自体は防ぐことができるでしょう。イモガイの針は長靴やウェットスーツを貫通することもあるくらい固く、強いですから「触らない・近づかない」が一番の予防法となるのです。
もし、イモガイと思われる貝に刺されてしまった場合はすぐに病院へ向かいます。ただし、残念なことにイモガイの毒に効果のある血清はまだ存在しません。刺される前に被害の防止を徹底することが大切です。